松本工業かわら版

平成20年度浄化槽シンポジウム高知  2009/01/30

昨日の午後は高知県民文化ホールのグリーンホールで開催された「平成20年度浄化槽シンポジウム高知」に足を運びました。
水環境を守るNPOの活動や浄化槽の持つ優れた環境改善効果、経済性、防災上の優位性などについての講演とパネルディスカッションという内容で主催は環境省、協力は高知県。入場は無料で誰でも参加できるものでしたが、やはり浄化槽に関わる行政関係者や技術者がほとんどだったようです。

環境省浄化槽推進室長:川上室長らの開会挨拶の後、
「地域の水を育てる心と技 -浄化槽は未来技術のすぐれもの-」(社団法人海外環境協力センター:片山専務理事)
「浄化槽施策の最近の動向について」(環境省浄化槽推進室:川上室長)
の講演がありました。
環境省の資料には、生活排水がいかに川や海を汚染するものかデータが添付されておりました。
社団法人海外環境協力センターの片山氏はあの「名水百選」を発案された方でした。

その後は「これからの汚水処理対策と浄化槽」と題したパネルディスカッションが催されました。コーディネーターはフリーアナウンサーで環境ジャーナリスト:富永秀一氏。
パネリストはNPO法人黒潮実感センター長:神田優、くらしを見つめる会:田岡真由美、高知大学農学部准教授:藤原拓の3人でした。
定額給付金を、浄化槽設置の個人負担分へ使してはどうかとの提案が出たり興味深かったです。

会場の音響に問題があるのか席位置が悪かったのか、ところどころ聞き取りにくい音声のボソボソ感がたまらなく眠気を誘いましたが、経済的・効率的な汚水処理施設として今後ますます整備促進が予想される浄化槽をテーマに「環境」を考える内容の3時間でした。

新年のあいさつ  2009/01/06

新年明けましておめでとうございます。

昨日が仕事始めでした。
昨年は多忙を理由にWEBサイトの更新が滞ってしまいました。今年はできるだけ更新することを心がけます。

今年も松本工業を宜しくお願いします。

ごあいさつ  2007/05/11

 この度、松本工業のWEBサイトを公開することができました。コンテンツの一部として「松本工業かわら版」と題してコラム的な内容が当ページになります。

 このコラムの目的や主旨というと、なにやら堅苦しい内容になってしまいそうですが、一水道屋としての目線で、生活に必要な水のことや住まいに関することなど、身近な問題をできるだけ分かりやすい文章を心がけて書いてみようかと思っています。

 さて、早速の第1回目は「水のはなし」です。人間にとって最も必要であり一番身近なこの”水”。私たち人間の体は体重の約60%が水分(※成人男性の場合。新生児だとさらに多くなり約80%)です。尿や汗などとして毎日平均約2.5リットルが排泄され、飲料水や食べ物などから毎日水分を補っています。ちなみに野菜のトマトは90%、果物のリンゴは85%が水分でできているそうです。筆者には大した知識はないのですが、この”水”が、あらゆる生物にとって生命維持活動のためにいかに大切なものかは分かっているつもりです。

 では、「水の惑星」と形容されるこの地球上にはどれだけの「水」があるんでしょうか。数字データから見てみますと、地球にはおよそ14億キロ立方メートルの水があると言われています。その内訳は、海水が97.5%で淡水は残る2.5%です。しかも、この2.5%の淡水には北極や南極の雪や氷が含まれており、2/3を占めています。残った1/3は大部分が地下水で、河川、湖沼など人間が比較的に利用可能な「水」とは、全体の約0.01〜0.02%ほどしかないようです。

 14億キロ立方メートルという数字はいまいち想像がつきませんね。分かりやすく例えてみましょう。地球上の水の量がバケツ1杯分だとすると、淡水の量はコップ1杯。さらに人間が利用できる水はなんとスプーン1杯もない量になります。一見、無尽蔵にあるかと思える「水」がいかに貴重な存在なのか感じ取っていただけるかと思います。

 今現在、南極の氷を飲み水に利用するような方法は現実的ではありません。ただ、海水から真水を取り出し、人間の生活や生産のために用いる技術は発展途上にあります。大量の熱エネルギーや時間を必要とする「蒸留法」に代わり「膜分離法」という技術が進歩し、設備投資や生産性を比較的低コストでまかなえるようになってきたようです。(佐賀大とインド国立海洋技術研究所による海洋温度差発電プラントを利用した最近の実験で、表層の海水を蒸留し深層水の温度差で冷却することで淡水化を成功させたとの報道もされました。)

 かといって、大量消費しても水不足の心配がなくなったわけではありません。世界人口が60億を超えた今、すでに10億の人々は安全な飲み水が不足し、汚染された水が原因で毎日1万〜2万人もの子供達が死んでいるいう国連の報告(2000年)があります。世界各地で国際紛争にまで発展するほど、”安全な水”の不足という重大な問題になっています。

 日本は年間の平均降水量が多い国で、年間約1800ミリメートルの雨が降っているそうです。これは世界の年間平均降水量の約2倍あるようですが、日本の国土面積と人口の密度から算出すると、実は水不足という問題は日本も例外ではありません。これから先も安心・安全な水をいつまでも使うためには、まずは一人ひとりが節水に関心を持つことが大切だと思います。